全自動エスプレッソマシーン「デロンギマグニフィカESAM03110」を購入し、「ラテアートも描いてみたけど上手くいかないなぁ」という方や、これから購入する方必見です。
この記事ではデロンギマグニフィカでワンランク上のラテアートを作るための方法を紹介します。
特に「ミルクスチームに限界を感じた」という方はここでスッキリするかもしれません。
まずは結論
そもそも、この機器というか「デロンギマグニフィカシリーズ」はラテアートに向いていません。
しかし、今回ご紹介する方法により、ちょっと本格的なラテアートが描けるようになります。
改造というとハードルが高く感じますが、本体ではなく「パーツ」の改造です。
工具込みで2,000円くらいでした。
この方法で得られること
ご紹介する方法を実践すれば、きっとあなたもきめ細かく艶のある滑らかなスチームミルクができるようになります!
なぜなら、普通にこの機器を使ってラテアートを描こうとするには「超えられない壁」があり、それを越さないと得られないものがあるからです。
この方法に至った経緯
この方法に至った背景として、デロンギマグニフィカESAM03110でラテアートにチャレンジしていく中で、私ではどうしても解決できない課題がありました。
- スチームの際にミルクがあまり対流しない。
- ミルクにあまり艶が出ない。
- 泡がモコモコしていて上手く描けない。
大きめの泡はピッチャーを軽く叩くことで潰せますが、どうしてもモコモコした泡になってしまい、カフェラテというよりはカプチーノよりの泡が出来上がります。
大きめの泡をスプーンなどで取り除くと少しは回避できますが、それでも艶のある滑らかなミルクには遠い感じでした。
↓これでも良くできたほう。
↓モコモコしすぎてエッチングでごまかし。
先入観って怖い
色々と調べていると、デロンギのメーカーサイトに
「二重構造高性能ミルクフロッサーを使ってスチームでミルクを泡立てれば、カフェで飲むようなふわふわミルクも簡単」
との記載。
灯台下暗しとはこのことです。
「ふわふわミルク」です。
きめ細かい滑らかなミルクではなく「ふわふわミルク」なのです。
たしかに、ふわふわミルクは簡単にできました。
私の先入観だったのですが、
カフェラテと言えばラテアートでしょ!
やってみよう!パーツ改造!
このミルクフロッサー、基本はプラスチック製ですが、周りが金属で覆われており、簡単には切断できそうにありませんでした。
そこで、ステンレスも切れる金切鋸を購入しました。
また、念のためにデロンギのオフィシャルサイトでミルクフロッサーの予備(1,000円)を注文しました。
※頼んで翌日には届きました!
電動鋸やパイプカッター、グラインダーみたいな良いものを持っている人がいたらお願いしたほうが良さそうです。
※カットした後は怪我しないよう、切断面をヤスリで削りましょう。
<ビフォー>
<アフター>
ラテアート実践
実際に改造したスチームノズルでラテアートにチャレンジしました。
どうですか!このレベルアップぶり!!
デロンギマグニフィカの改造動画
デロンギマグニフィカのスチームノズル(というかミルクフロッサー)改造について、YouTube動画でも紹介しています。
いかがでしょうか。
- スチームの際にミルクが良い感じに対流!
- ミルクに艶が出た!
- 泡が滑らかでそれっぽいラテアートに!
スチームノズルを調整することで、ワンランク上のラテアートライフがゲットできました。
予想してなかったメリット
やってみて気づいたことですが、お手入れが楽になりました!
というのも、通常ならミルクをスチームしたらミルクまみれになったミルクフロッサーを外し、スチームノズルを外して洗わないといけませんでした(ミルクフロッサーの中でミルクが回ってスチームノズルもミルクまみれ)。
しかし、ミルクフロッサーを切断し、スチームノズルをむき出しにしてミルクスチームすると、ミルクに触れるのはスチームノズルの先端だけになり、ミルクフロッサーが汚れなくなりました。
また、スチームノズルも先端しか汚れないので、ふきんで拭くくらいと手間がかなり軽減されました。
※ミルクが跳ねることもあるので、たまには洗うことをオススメします。
デロンギマグニフィカの注意点
デロンギマグニフィカESAM03110の注意点として、エスプレッソ抽出とスチームが同時にできないことです。
これは、圧力をかける機構が1つしかなく、切り替えて順番にする必要があります。
しかし、この切り替えに時間がかかるので、先にエスプレッソを抽出したらミルクスチームしている間に酸化してちょっと苦味が出ます。
逆に、先にミルクをスチームしたら、エスプレッソ抽出してる間にフォームミルクがちょっとゆるくなるように思います(これは私が下手なだけかも)。
個人的には苦味はミルクでカバーできるので、少し犠牲にしてミルクスチームを後にしています。
そこまで気にすることではないかな~と思います。
やっぱり良い機種
ラテアートにこだわらなくても、簡単手軽に美味しいエスプレッソやカフェラテ、カプチーノが飲めるので、かなりおすすめの機器です!
家庭向けの安価なマシーンですが、ちょっとした工夫でさらに素晴らしい機器になりました。
もしデロンギマグニフィカESAM03110や、ミルクフロッサーのついたデロンギマグニフィカシリーズ購入検討の際は、参考にしてみてください。